がんばれ松山東ナイン! 2015年夏の甲子園出場を祈念して発売決定!
~松山東高野球部 124年目のキセキ~
2015年6月26日発売
劇的初勝利の舞台裏で何が起きていたのか?
歴史的偉人からスタンドに集った7000人の大応援団まで
幾多の知られざる熱き想いに迫るインサイドストーリー!
〈特別寄稿〉
文=北村晴男 弁護士
「地の底から湧き上がるような大歓声から、私は、同校の野球部関係者のみならず、全ての同窓生も含めた、旧制松山中学・松山東高校という学校そのものの、甲子園に対する何とも言えない思いの爆発、凄みを感じました。」
42年前、長野の県立高校のグランドで、ひたすら甲子園を目指し、白球を追いかけたという北村弁護士からのエール。
プロローグ
文=西下純
文武両道の連綿たる歴史を誇る校風にあり、同窓生の中で自分を“落ちこぼれ”と苦笑する男がいる。スポーツ新聞のあるベテラン記者。
そんな彼も30数年前に汗と泥にまみれた元・球児だ。
普段から高校野球で数多くの現場をこなし、取材対象の心の機微を描く人情派記者が、母校への追憶と愛情を込めて書き下ろすプロローグ。
第1章
文=山岡淳一郎
松山にベースボールをもたらした先駆者・正岡子規。
青雲の志を抱き故郷を飛び出したその先で、この球技と運命的な出会いをした。不治の病に冒されながらもますます熱狂し、やがて俳句や随筆などで、 その面白さを伝承し続けた子規。
彼はなぜ、米国から渡来したベースボールに魅せられたのか。
そして、野球と文学を通じて、子規が存分に発揮した才能とは。
第2章
文・長谷川晶一
今から60年以上も前。
私財を投げ打ち、後のプロ野球興隆の礎を築いた一人の男がいた。伊予尋常中学(現・松山東高)OBの高橋龍太郎。
彼はなぜ晩年を野球に捧げたのか。
そして日本の未来を担う若者たちに託した想いとは。
第3章
文・篠原一郎
1892年に設立された球技同好会。これが愛媛県内で最古の歴史を誇る、松山東高野球部の起源となった。
以降、幾多の栄光と苦難を繰り返したことは、実はあまり知られていない。
同校野球部OBで野球部史にも造詣が深い著者が、消滅の危機も乗り越えて創部124年目を迎えた同部の歴史を、自身の経験とともに振り返る。
第4章
文・山岡淳一郎
『弱くても勝てます』という名のドラマがあった。
それに類して言うなれば、松山東高野球部が目指すのは「狭くても、勝てます」。
時間がない、場所がない、お金もない…無い無い尽くしの公立校で、効率良くチームを強化していく。
そこには、堀内監督の大きな決断と、選手たちの挑戦と、起用された一人のトレーナーの知られざるセオリーが隠されていた。
そして誰も明かすことのなかった、甲子園での感動の物語とは。
第5章
文・西下 純
2014年夏の県大会。夢舞台まであと一歩、及ばなかった松山東ナイン。それから数々の偶然と必然を経て、 世紀枠で翌年のセンバツに出場することが決定した。 82年ぶりという史上最長ブランクでの出場、 そして歓喜の初勝利に至るまで、 ベテラン記者が見つめた渾身のインサイドストーリー。
第6章
文・鷲崎文彦
「ものすごい、大応援団です!」
テレビの実況がそう感嘆するほど、2015年春の甲子園を賑わせた仲間たち。そこに至るまでには、学校関係者たちの、同窓生たちの、そして生徒達の、すべての東高関係者の苦悩と努力と叡智があった。
緑色にアルプスを染め尽くした、あの大応援団はいかにして集結できたのか。選手たちを後方支援すべく、身を粉にして駆けずり回った者たちの 熱き想いに迫る。
オピニオン
文・篠原一郎
2001年の春のセンバツから設けられた世紀枠。
「選考基準が曖昧」という理由で非難の声も聞かれる。
長年、広告会社の立場でスポーツ事業に携わる著者が、 ゴルフなどと比較しながらその存在意義について検証してみた。
記者コラム
文・宇和上翼
松山東高野球部の甲子園での日々に帯同し、観察を続けた地元紙・愛媛新聞の運動部記者。
かつて自身も同校で背番号1を背負って戦っていた。短期間で成長を遂げた後輩たちの様子をレポートする。
特別読み物 ショートショート
作・田丸雅智
新世代のショートショート作家・田丸雅智(松山東高OB)も、母校のセンバツでの躍動を熱い思いで見ていた。
そんな彼が今回、スタンドに詰めかけたOBたちをモチーフに特別読み物を寄稿してくれた。
星新一の孫弟子が描く、摩訶不思議な短編小説をお楽しみあれ。
第7章
文・西下 純
大会史上最長となる、83年目の春1勝をあげた松山東ナイン。
興奮の余韻も冷めやらぬまま、3日後、運命の2回戦を迎えた。両者譲らない息詰る攻防のなかで、勝敗を分けた分水嶺はどこにあったのか。
そして知られざる、球児たちのエピソードとは。
ベテラン記者が見つめた渾身のインサイドストーリー、第二幕。
第8章
文・津川晋一
夢にまでみた甲子園という大舞台。
ナインは躍動し、アルプスも大きく揺れた。 あと一歩、近いようで遠かったベスト8。
だけど甲子園は、ナインたちは、多くのものを与えてくれた。
また、夏に。
道のりは容易ではないだろう。
でも、きっとあの場所で会おう。―――
第9章
文・篠原一郎
過去に1000人以上ものOBを輩出してきた松山東高野球部。
進学校という側面もあり多くは高校でユニホームを脱いだが、その後も、白球を追い続けた元・球児たちも少なからずいて、なかにはプロ野球選手になった者も4名いる。
同校野球部を経て東京大学野球部でもプレーした著者が、 自らの体験を交えながら、その後の彼らを追った。
エピローグ
文・西下 純
2015年のセンバツが終わって3ヶ月。
学校は、選手たちは、すっかり日常を取り戻した。
強豪校のなかに混じって戦わせてもらった日々。
少し時間が経った今、改めて世紀枠について考えてみる。
そして、地に足をつけて、また歩み始める。
夏の甲子園という、夢舞台に向けて。―――
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